前回のタスペーサーの話の続きです。
タスペーサーは縁切り作業を不要にする画期的な商品です。
新築時には、屋根材上下かさなり部に隙間があり、雨水の排出、屋根材裏面の通気がある
程度できるようになっていますが、新築から8年~10年後くらいに、経年劣化を防ぐために塗装改修した際に塗料で屋根材上下かさなり部を密着させてしまうことがあり、屋根材の縦突合せ目地部から浸入した雨水が排出できなくなり、屋根材裏面に水分が溜まってしまいます。
また、屋根材上下水平方向かさなり部からの毛細管現象も発生させてしまう事がある為、きちんとした縁切り作業がおこなわれていないと、屋根野地板の腐朽や雨漏りの原因を引き起こす事があります。
これらを防ぐ為に縁切り作業をするのですが、塗装後の工事になるので、せっかく塗った塗膜が剥がれてしまったり、屋根材のコグチ部が破損する事が多く、仕上がった屋根面に足跡をつけてしまう等デメリットも多く、若干の費用の追加は要りますがタスペーサーの挿入を、おススメしています。
一個一個を手作業で屋根全体に入れ終えて明日からは中塗り工程です。